双眼鏡を覗くとそこは2.5次元

舞台・ミュージカルの感想など気の向くままに書き留めておくためのブログです。(※個人の感想ですので気になる方はご遠慮ください)

4/16 ハイパープロジェクション演劇 ハイキュー!! ”勝者と敗者” 大阪千秋楽

 

**劇場**
梅田芸術劇場メインホール 2階
初めて梅芸2階はいりました。見え方・音響・照明ともによかったです。全体を見たい場合は1階よりも2階の方がよく見えそうです。特に照明がとても綺麗に見えました。それと周りの人のマナーが良くてストレスなく観劇できたのも大きいです。どれだけ良席でも周りがマナー悪いとしんどいですからね。
 
キャストも多いですし、人ごとではなく学校ごとに感想を書いていきます。
(個人の感想ですので気になる方はリターン願います)
 
▼烏野
 
改めて烏野はキャラ1人1人がいい!!!全員もれなくかっこいい…!前回公演ではメインの芝居中、個々のアドリブが多すぎて別のところで起こる笑いが気になっていたんですけど、今回はそれも少なくて良かったです。縁下のキャラ解釈違いもなくなっていて原作通り控え目で、でも時に的確なアドバイスをする縁下さんでした!3年生、2年生、1年生それぞれ個々にも学年ごとにもドラマがあって改めて原作の素晴らしさを実感。田中さんもノヤッさんもかっこよかったけど、今回は菅さんが特に良かったです!今まで原作アニメ舞台でも菅さんの良さって私にはあんまり分からなかったんですけど、めっちゃかっこいい…!影山が焦ってペースが乱れベンチに下げられたあとにコートに入る菅さん、この影山と菅さんの対比がとても分かりやすくて、今回の舞台の「セッター=指揮者」っていうテーマが伝わりました。そして影山が本当に影山…推しでもないのに双眼鏡を構えてしまった。旭さんも大地さんもみんないい。もちろん2年生も1年生もみんなかっこいい。それぞれのキャストの演技も演出での過去公演の映像も集大成って感じがして、もしかして次回からキャスト変更?ってくらいでした。そして原作で烏野が負けて泣きながらご飯食べるシーン、舞台で観るとめちゃくちゃしんどかったです。いいシーンだけどこっちまでチーンってなってしまって。推し校がどうあれやっぱり主人公校が勝つのが気持ちいいですね。
 
▼青城
 
う~~~~~~~~ん、及川さんの滑舌はあれで正解ですか?初演から観てますけどなかなか良くならないですね。あいかわらず台詞が聞き取りづらい。よく言えばアニメに寄せてる、のかな?2.5での1つのキャラの評価としてアニメ(声優)に声が似ているのかってあると思うんですが、私は似てればすごいなって思いますし似てなくてもこだわりません。うーん、及川さんに関してはこれ以上の言及はやめておきます。2幕から突然布を持って試合しだしたのはどういう意図があるんでしょうか。風…なのか?キャスト陣はとてもよかっただけに演出が謎な部分があって残念でした。矢巾さんの日替わりくらいなら面白いし全然OKなんですが。
 
▼音駒
 
だいたい女装っていうのも聞いてたんですけど、だいたい女装です。気が付けば烏野vs青城の試合に2人もいて、わかるけどハテナでした。クロと研磨はとってもかわいかったです。
 
▼感想
 
舞台の感想の前に、ハイステ大阪チケット取れなさ過ぎじゃないですか?公演期間と劇場のキャパを考え直してほしいものです…初演だと人気が読めず結果プレミアムチケットになるのは構わないのですが、こうも毎度毎度チケットがご用意されないと普通にイライラします。今回は知人にチケットを譲って頂き何とか1公演分確保することができました。
 
公演前に色々と解釈違いがあるとかセッターの指揮者表現とか青城の謎の布とか情報は得ていたので、個人的にはまあまあ違和感なく観ることができました。ちょこちょこ演出も変わったみたいなので、大阪公演までに色々アンケとか書いてくれた方々に感謝です。最初は3幕構成にする意味あるのかって思ったんですけど観てみると1セットごとに休憩がはいるので集中が途切れず観れた気がします。何より最初から最後まで烏野vs青城の試合なので(回想は置いておくとして)ずっと同じ場面なんですよね。バレーという題材上仕方ない気もしますが、大人数がず~~~~っと舞台上の真ん中で動いているので正直どこを見ればいいのかわからない…!何が見せ場が何なのか分かりづらいです。もう少しネットを挟んで普通に試合して欲しい気もしますけど。OPでの及川・影山の指揮者表現は原作にもセッターは指揮者うんぬんの表現があるのでいいんですけど、それにしてもずっと指揮者だな?!普通にセッターとしてボールあげてくれてもいいんだよ?!指揮者発言は原作で監督がさらっと言った発言な気もするので、そこまで指揮者を押し出さなくてもいいんじゃ…と思いました。謎ですね。かと思ったら、2幕では青城が突如謎の布を持って試合しだしたのでハテナでした。風を表現しているのか…?音楽なのか風なのかどちらかにしてほしい。やたらと研磨も「風を味方に~」発言していましたが、原作にありましたっけ?原作と削るならまだしもない台詞シーンを追加れるのでは原作ファンとしては複雑です。研磨の発言だったり菅さん影山の「うちの連中は?」「ちゃんとみんな強い」も何回言うんだ(笑)前回から思ってましたが、ハイステは同じセリフやシーンを繰り返すのも観てると結構しんどいです。キャストビジュアルの完成度の高さや原作自体の面白さがあるので変に舞台オリジナルをいれなくてもいいのに。あとトビウオ…一瞬のギャグならいいけどそのまま影山トビウオで試合はじまったときは寒い…と思ってしまった。役者自体が一生懸命やってるから余計に。指揮者もトビウオも確かに原作にはあるけど、そのたった一コマを抽出して演出に組み込んで解釈違いを起こしているのは原作ファンとしては悲しい気もします。あと2幕の途中から突然最初に戻る(観た方は分かると思いますが)のもブツブツ回想がはいるのもうーーーん。原作を読み返したらまあ確かに試合途中で回想あるんですよね。うん、ある、あるけど週刊連載と舞台は違うんだし、こんなちょこちょこ回想入れなくても…と思ってしまいました。それと今回からワイヤーありました。バレーは「飛ぶ」ってことが多くあるので舞台化にあたってどう表現されるのか、初演前から楽しみにしてたんですが実際は人力もしくはワイヤーが限界なんでしょうか。私は演出家ではないのでいい案も浮かびませんが、そうきたか!っていうのを期待してたので初演~現公演までで予想を上回る演出がないなあと思いつつ…偉そうに言ってすみません。
大阪千秋楽ということでラストはスタオべ!梅芸でのスタオべは圧巻だったろうなあ。キャスト陣も喜んでいたのでよかったです。やいやい言いつつ、舞台は楽しかったです!役者陣はとーっても良かった。でもチケットの取れなさと演出との解釈違いもあって、今後の公演は観に行くかいまのところ微妙です。といいつつ観に行くと思いますが、キャスト変更とか合宿編とかどうなるんだろう。
 
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前回記事にスターつけて下さった方、ありがとうございました。
4月5月は色々と観劇するのでまた時間があれば感想を書こうと思います。