双眼鏡を覗くとそこは2.5次元

舞台・ミュージカルの感想など気の向くままに書き留めておくためのブログです。(※個人の感想ですので気になる方はご遠慮ください)

6/17 ライブ・スペクタクル NARUTO~暁の調べ~ 夜

**劇場**
メルパルク大阪 2階席
 
▼感想
 
ナルステは一応初演・再演とも観てます。特に再演はすっごい楽しいなって思って当日券でも入りました。前回観たときも思ったけど、ナルステは総じて「忙しい人のための[NARUTO](2:30:00)」って感じ。一応全ての出来事には触れていくけどザクザク話が進んでいきます。私のようなライトなファンには懐かしい~楽しい~って感じですが、原作に思い入れのある人にとってはどうなんでしょう。我愛羅奪還とかディダラとかその他もろもろそれでいいの?ってくらいサラ~と終わりましたよね。
 
そして今回からナルステ改めナルミュになってました。こんなに歌うの?!ミュージカルと名がついていないのに下手したら他の2.5ミュよりミュージカルしてました。2.5のミュってだいたい演技→(キャラソン的な)歌→演技じゃないですか。でもナルステは演技→(台詞のような)歌→演技で、もうこれ完全にミュージカル。今回からの新キャスト歌える人ばかりだったしこれで歌わないでどうするって感じだけど、ナルトって割と専門用語(?)が多いから歌わず普通に説明してくれた方がよかったな。ヤマト先生めっちゃ歌うまいんだけど、普通にしゃべってほしかった(笑)舞台って思って観てるから歌いだすと笑えてしまう。冒頭のイタチ+サスケ+大蛇丸くらいなら全然違和感ないんですが。あそこの歌はすごく耳に残っていて私は好きです!歌うまくて迫力がありました。
 
あと今回はNARUTOじゃなくてSASUKEでした。まあこのあたりは原作の時からそうだったし舞台のせいではないんですが。原作はサスケに一切感情移入できなくて、そのサスケをずっと諦めずに助けようとするナルトにも感情移入できなくて、いやもうええやんって思いながら読んでまして(最低)それを佐藤流司先輩と広大くんが完璧に表現してくれていました!ほんとハマり役だと思う。舞台見ながらずっと、いやもうサスケええやんって思いましたもん!(最低)
 
そして今回はなんといってもイタチ!原作読んでた時はなんでこのキャラ人気あるんだろうって思ってまして…そんな過去の自分を殴りたい。イタチさんめっちゃかっこいい…!そして良知さんめちゃくちゃ歌うまい!歌うことへの賛否は置いておいて、あの歌聴くだけでも価値のある舞台だと思う。表情や表現力も最高すぎて双眼鏡を覗きながら震えた。ただイタチめっちゃ歌うし、なんなら台詞より歌の方が多くない?ってくらいなので、イタチファン的に良知さんのイタチってどうだったのか気になります。最後の許せサスケは震えました。こうして原作だと気付かなかったキャラの魅力を気付くことができるから舞台って楽しいなって思います。コマとコマの間のキャラの感情を知ることができるし、役者さんの解釈を通してそのキャラの気持ちを知ることができるのが嬉しいです。そもそもナルステはキャラの再現度めちゃくちゃ高いと思っているので、それだけでも楽しいです。
 
演出は映像かなり多めです。忍術はほぼ映像を駆使して表現されていてリアル3D映画を観ている気分。でも表現できることは限られていると思うし、何をしてるのかわからないくらいなら映像で表現してほしい派なので私的にはOKでした。背景とか空とかまで全部映像で表現されるとおいおいってなりますが、今回はセットもちゃんとありましたし。ひとまず黒執事は安心して待てそうです!
 
総合して私はやっぱりナルステめっちゃ楽しいです!歌とストーリーの端折りが気にならなければかなり楽しめる気がします。原作のこの話にめちゃくちゃ思い入れがある!とかだと難しいかもしれない。ライト層向けの舞台ですね。舞台で改めて観ると原作では話が分からなかった部分が分かるので個人的には最後までやってほしいな~と思いますが。このまま行くと次にナルト親子編でその次でファイナルとか全然ありえそう…それくらい重要な話もザクザク削ってるし。
今回の舞台は1回観れば十分かなと思いましたが、もう1回チケット取ってるしせっかくなので良知さんの歌をまた聴いてきます!もう1度観ればまた印象が変わるかもしれません。印象が変わればまた感想を書きます。