双眼鏡を覗くとそこは2.5次元

舞台・ミュージカルの感想など気の向くままに書き留めておくためのブログです。(※個人の感想ですので気になる方はご遠慮ください)

5/21 王家の紋章 昼

**劇場**
梅田芸術劇場メインホール S席
チケットは矢田ちゃん先行だったので矢田ファンと思われる人が周りにチラホラ。横の人はずっと爆睡かましていましたけど、微動だにせず寝てたのでもはやありがたいかなと思い気にしないことにしました。きっと付き添いで興味ない舞台だったんだろうなあと思うけどS席代もったいない…座席は1階後列だったので表情まで観るのは難しかったけどセットは全体的に観れたので良かったです。
 
▼キャスト感想
(※敬称略・ネタバレ含)
 
*浦井健治(メンフィス役)
これが噂に聞いていた浦井健治さんか…イケメンだった~!俺様暴君が惚れた女性にぞっこんになるの、嫌いじゃないです、むしろ好き。メンフィスがキャロルに「私を見て初めて笑ったな?もう一度笑え、私の腕の中で」という台詞は再演から追加されたそうで。めっちゃいい台詞だ~きゅんきゅんしてしまいました。ただメンフィスの表情は見えなくて残念…どんな顔してたんだろう。
 
*新妻聖子(キャロル役)
さすが新妻さん、台詞のように歌い、歌うように台詞を言うというか…歌詞や台詞がすっと頭に入ってきました。これは観てる側としては非常にありがたい!可愛いし強いしキャロルがとても魅力的な女性だってことが伝わってきました。キャロルと話せば全員もれなく惚れていたけどそれも納得。
 
歌うめぇえ!このキャスト陣の中で1番うまかったんじゃないかな。贔屓目とかなしに私はそう思いました。鳥肌ものです。うますぎて「へへ…」って謎の笑いがこみあげてきた(失礼)でも本当にうまい人を目の当たりにすると半笑いしかできませんよね?!それくらいすごくて…この歌を聴くだけでもこのミュージカルを観に行く価値があるなあと。イズミルがメンフィスと殺陣してたかと思ったら急に「今は身を引こう」って歌いだしたときは??!?!?!!ってなりましたけど。
 
*矢田悠祐(ルカ役)
なんと矢田ちゃんスパイでした。悪役でこんなに美しいとか罪だ~とにかく美しかった。思いのほか出番があったので驚きました。このキャスト陣の中でも見劣りしないビジュアルと歌唱力が本当に凄い。いっぱい走ってたんですけど走り方が矢田ちゃんだなあと思って、可愛かったです。まだまだ物語の途中だからでしょうけど、イズミル側の人間でスパイとしてメンフィス側に潜入してたのに、何故かラストではメンフィスとキャロルの結婚式にしれっと参列してて歌まで歌ってたのはだいぶ面白かったです。今後も潜入していくってことだったのかな?
 
▼感想
 
初演の時はチケット取るのが出遅れて結局観れず、再演で大阪にやってくるというのでや~っと観れました!舞台を観る際はできるだけ予習してから臨みたいんですけど、連絡41周年というパワーワードに打ちのめされて諦めた。あらすじとキャラ名だけ頭に入れていきました。語弊を招くいい方なのを承知で言うと歌唱力でタコ殴りにされている気分でした。もちろん褒めてます。アンサンブル含めて全員歌がうまくて聴いているこちらが麻痺してくる。直近でいうとロミジュリももちろん全員歌がうまかったんですけど、あちらは若手陣の初々しい歌唱力と大御所の力強い歌唱力という感じでしたが、今回は全員もれなくパワータイプの歌唱力なんです。圧倒され過ぎてどんどんHP削られていく…観終わった後はめちゃくちゃ疲れました。歌に圧倒され過ぎて歌詞を聞き取るまで頭が働かず…あともう1回観るので次回は歌詞のほうにも注目したいです。全員歌はうまかったけど歌自体は1回聞くと頭に残るなあっていう中毒性のある歌はなかったかな。それだけ難しい歌ばかりなんだろうけど。
セットと衣装がか~~なり豪華ですごすぎる…それだけでも観てて楽しいです。梅芸ってこんなに奥行のある舞台だったのか。しかも音楽は生演奏だったので座席1~3列目を潰してそのスペースで演奏していました。休憩中に覗きに行ったのですが、思ってた以上に人がいて驚きました。豪華すぎる~!
ただ話自体は個人的にはハテナな部分が多くて誰の気持ちもわからない…現代と古代エジプトや3000年を経た恋と歴史のロマンがあるんだろうということはわかります。「私の為に争うのはやめて!!!byキャロル」って感じでした。これで原作の何巻くらいまでいったんだろう?だいぶ端折られているんだろうなあってことは観ててわかったけど、まあサクサク進んでいったので多少の無理やりは気になりませんでした。(古代から現代に戻ったキャロルが再びメンフィスに会いに古代に戻りたいと歌ってる間に古代にまたタイムスリップしてたこととか)でもそれぞれのキャラの感情の移り変わりがあんまり伝わってこなくて、気が付いたら惚れていたってことが多くて、いつのまに?!?!の連続でした。理屈じゃないってことなのか、そう思おうと思ってずっと観てました。2幕からの展開になかなかついていけず残念。初見だったからっていうのもあるのかな。次観たら印象が変わるかもしれないです。次回見るのがなんと大千秋楽でして、あまり深く考えずにチケット取ったんですが今からとても楽しみです。
 
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今お金に余裕がないのもあって、観たいなあくらいの舞台を結構スルーしています。チャリブラ・春のめざめも見送りましたし、遠い夏のゴッホも今見送るか検討中です。うーーん、もっとお金があればなあ。今のところ観たいなって思ってるのが、デスミュ・レディベス・モーツァルト!です。うーーん、お金がかかる!帝劇関係はB席だと割と手ごろな価格なんですけど、せっかくならいい席で観たいなあ~~と思いつつ…2.5次元系だとせいぜいプレミアムか一般かくらいなので、座席の選択肢が増えると悩みます。どの舞台を何回観たいかもまだ模索中で(公演中にチケットを増やすことがめちゃくちゃ困難なことはロミジュリが学んだ)自分の中でルールを決めないとダメですね。帝劇観劇の先輩方はどうしてるんでしょうか。